No.004 安全設計|現場の判断を支える熱中症対応
- 6月12日
- 読了時間: 2分
マニュアルがあっても、現場では迷う。
「これは熱中症か」「誰に連絡するか」「今すぐ救急か」——判断を迫られる瞬間に、人は思ったより動けない。
この設計事例は、そのような「迷いの構造」に介入したものです。
判断の順序を整理し、現場担当者が次の行動を選べるよう、安全設計を行いました。
設計のポイント
① 判断を「段階」に分けた
症状の重さを三段階に整理し、それぞれに対応行動を対応させました。「どれに当てはまるか」を確認するだけで、次の行動が決まります。
② 「誰が動くか」を明示した
現場担当者・管理者・救急——それぞれの役割を分けることで、「自分がやるべきこと」が一目でわかる構造にしました。
③ 言語の壁を取り除いた
日本語と英語の併記により、外国人スタッフや外国人来訪者がいる環境でも使えるよう設計しました。
④ 配慮設計を加えた
AED使用時など、衣服の着脱が必要な場面を想定し、可能な範囲で同性の人間が対応する、周囲の視線を遮るなどの配慮事項をツール内に明記しました。
ツール
実際に使用したツールをご覧いただけます。
現場ですぐ確認できるよう、スマートフォンから利用しやすい形式で設計しています。
→ 熱中症 応急処置ガイドを開く
※ iPhone、Android、どちらも下のQRコードから読み取れます。

何が変わったか
項目 | Before | After |
判断 | 経験と勘に頼る | 段階と手順が見える |
連絡 | 誰に言えばいいか迷う | 役割が明示されている |
言語 | 日本語のみ | 日英併記(マルチ・リンガル可) |
記録 | 対応後に口頭で報告 | 発生時から記録できる構造 |
クロージング
「備えがある」というのは、道具があることではなく、
迷わない構造があることだと、わたしは思っています。
このツールは、実際の現場でプロトタイプとして設計したものです。
現場での判断導線を見直したい方にも、業種や規模を問わず参考にしていただけます。
お気軽にご相談ください。
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